タバコは身体に悪い!
そんなことはもう当たり前ですが、たばこ以外にも
排気ガス・PM2.5など
呼吸器疾患の原因物質となるものは身の回りにいっぱいです。
(実は、漂白剤や消毒剤が、かなり呼吸器疾患に影響しているという研究もあります)
今回は、こうした呼吸器疾患発生のメカニズムに対して水素が有効に働くという論文を紹介します。
呼吸器疾患と死亡率
現代の日本の3大死因は、悪性腫瘍(癌)・心臓疾患・肺炎ですが、
最近増加しているのが肺気腫に代表される慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)です。
COPDは、一度発症すると もう元には戻らず完治しないと言われている肺の病気です。
WHO(世界保健機関)の研究によると、将来的に死因の第3位になると予想されています
実験の背景
喫煙はCOPDの主な原因で、 それにより発生する酸化ストレスが気道異常粘液産生を誘発します。
当該実験では【水素が酸化ストレスの主因であるヒドロキシルラジカルを除去する】という性質を利用して、細胞および組織を酸化的損傷から保護するとともに、その影響を評価しています。
実験概要
ラットに水素化生理食塩水(水素入りポ◯リスエットみたいなもの)を投与し、タバコの煙による各種メディエーター(どれだけ細胞死したか・特定の化学変化を起こしたか)を調べます。
結果
結果は大きな有効性を認め、水素化生理食塩水は
・細気管支内腔における喫煙誘発性粘液の蓄積
※ニコチンなどの有害物質が粘液に溶けて、口腔内だけでなく気管支や胃・腸からも吸収される現象のこと
・杯細胞過形成
※喘息における粘液過分泌に関与する細胞が、多く形成されすぎること
・粘液の過剰発現および異常細胞の発生
・気道上皮におけるアポトーシス(細胞死)
・マロンジアルデヒド(酸化ストレスを測る指標の一つ)の増加
をすべて抑制した。
上記左側(スマホでは上)の写真はラット実験における
・非喫煙(Con)
・喫煙(CS)
・喫煙+水素(CS+H)
・非喫煙+水素(H)
を細胞の状態を比較しており、
上記右(スマホでは下)の写真は、それぞれにおける炎症スコアを示しています。
その他、肺気腫の改善、気管支喘息発作の減少といった論文も提出されはじめています。
出典(引用元論文URL)
原文(英語)版:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3869805/
翻訳版:https://translate.google.com/translate?sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fwww.ncbi.nlm.nih.gov%2Fpmc%2Farticles%2FPMC3869805%2F
まとめ
suiso-naviでは、水素と医療・美容・健康に関する情報を
「なるべく個人の解釈を交えることなく」
「論文などのエビデンス(証拠)に基づいて」
分かりやすく解説して、お届けしています。
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